【内定者就活体験記Part1】自分らしく就活をする

 2024年10月17日(木)に「内定者相談会」を実施しました。内定者相談会とは、既に内定を獲得した4年生が各ブースに分かれて、参加者が個別に(自由に)就活に関する相談をする会です。(主に学部3年生・院1年生が参加)
 当日、登壇した4年生に、自身の就活体験談や後輩へのアドバイスをまとめていただきました。

就職活動の葛藤

 私が就活活動を始めたのは、2023年の7月のことです。大学4年の2月から6月にかけてフィンランドに交換留学をしていたため、同じ年に入学した友人よりも1年遅れてのスタートになりました。就活を一緒に進める仲間が少なく、不安を抱えながらも、まずは闇雲にインターンや自己分析セミナーに参加することから始めました。しかし、なかなか興味を持てる業界が見つからず、苦戦したことを覚えています。それでも、企業説明会やインターンシップに参加する中で、自分の中で取捨選択が出来るようになり、12月ごろには選考を受ける企業や業界を絞り込むことができました。不安ばかりの就職活動でしたが、面接では過程を重視してくれる企業に出会い、それまでの努力が報われたようで、ホッとした気持ちになりました。就職活動を進めるうちに、絶対条件や理想が高くなり、当初「早めに終えたい」と考えていた就職活動は予想外の長期戦となりました。しかし、インターンシップや面接を通じて得られた出会いや経験は、今後の人生においても大切な財産だと思っています。

内定先決定にあたって

 最終的に、私は複数社の内定をいただきました。しかし、「興味関心が移りやすく、かつ優柔不断」という自分の短所が浮き彫りになり、どの企業を選ぶべきか大いに悩みました。内定をいただいた企業には、内定承諾期間を伸ばしていただいたり、懇親会への参加機会を設けていただいたりと、検討するための時間を多くいただきました。その中で、自分の譲れない条件は何か、将来どのような目標を達成したいかを、ひたすら自問自答しました。最終的には直感に従いましたが、改めて振り返ると、「自分らしくいられるか」という軸が大切だったのかと思います。ありのままの自分を受け入れてくれる環境であること、そして「コンフォートゾーン(快適な空間・居心地のよい場所)」を少し抜け出しながらも、挑戦と安心がバランス良く共存している場に魅力を感じていたのだと思います。皆さんも就職活動中で悩んだときには、どんな環境で働きたいかを言語化することで、決断がしやすくなるはずです。

これから就職活動を始めるみなさんへ

 就職活動は人と比べるものではないと思っています。スタートする時期も、注力する時間も、目指すキャリアも、人それぞれです。ただ、「学生」という立場で企業や業界、働くことに触れる機会は今しかないと思っています。社会人としての視点を持つ前に、新鮮な感覚で職業理解を深められるのは、学生での就職活動ならではの貴重な経験です。学業や課外活動との両立に苦労することもあるかもしれませんが、限られた時間を活かし、学生ならではの視点で就職活動に精一杯取り組むことには、十分価値があると思っています。また、周囲のサポートを頼ることも大切です。私自身も、特にキャリア支援グループの方々にはお世話になりました。人とのつながりを活用することで、道が開けることも多いはずです。決して簡単な道のりではありませんが、時にはリラックスしつつ、自分を信じて頑張ってください。心から応援してます!

  • 内定者相談会の様子
  • ブースの様子

国際教養学科4年 城戸彩花

 大学では、フィンランドのユバスキュラ応用科学大学にて、半年間交換留学を経験しました。この留学をきっかけに海外の魅力に惹かれ、様々な国を訪れるようになりました。最近では、トルコでの一人旅やモンゴルでの遊牧民ライフを楽しみました。
(福岡県立大学福岡中央高等学校出身)
※2024年度執筆
 

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