コロナ禍でのかすみ祭開催
2021年10月30、31日第68回かすみ祭を開催しました。かすみ祭では、毎年、ミスコンテスト、ゲストを呼んでトークショー、サークルのステージ発表、など様々な企画を行い、学生のみならず、学生の家族や地域の方まで多くの人が集まります。
かすみ祭の運営は、総勢300人からなるかすみ祭実行委員会が主体となって行っています。11部署に分かれ、企画や宣伝まで幅広く活動を行います。
昨年度のかすみ祭は新型コロナウイルスの影響で中止でした。今年度は二年ぶりの開催で、かすみ祭を体験したことがない学生が多く、さらに一昨年とは異なる状況下だったため、大きな困難に直面しました。そこで、まずかすみ祭の目的の再考から始めました。私たちはかすみ祭の目的を、大学の知名度向上、学外との交流、学生の団結とし、この目的の達成を目指しました。また、昨年開催できなかった分、今年は美しく咲くという意味を込め、かすみ祭のテーマを「bloom」に設定しました。そして、学校の職員の方々、業者様、協賛企業様などたくさんの方々にサポートしていただきながら準備を進めることができました。
様々な困難にも前向きに
企画を進める中で、新型コロナ対策のため規模の縮小を余儀なくされました。例えば、来場者数の制限や、飲食を伴う模擬店の中止です。また、かすみ祭当日の新型コロナウイルスの感染状況が誰にも予想できず、対面で開催ができるのか直前まで分かりませんでした。無事に開催できるのかどうかがわからず不安な状況でしたが、私たちはこの状況を否定的にとらえるのではなく、その状況を逆手にとって、何か新しいことに挑戦できないかと考えました。
新しいチャレンジ
今年のかすみ祭では、これまでになかったYouTube配信を取り入れました。大学会館からYouTube配信をすることで、来場が難しい県外の人や留学中の学生も観覧できるようになりました。これによって、新型コロナウイルス対策だけでなく、新しいかすみ祭の楽しみ方を提供することができました。YouTube配信では、延べ約2300人に視聴していただきました。また、対面でも来場者にコロナ対策をしながらも楽しんでもらえるように、消毒の徹底やアクリル板の設置などの対策を徹底しました。他にも、今年はパンフレットを電子パンフレットにして急な開催形態の変更にも対応できるようにしました。また、トークショーでは、例年はチケット料を徴収する対面開催でしたが、より多くの人に楽しんでもらえるように、今年はオンライン無料配信としました。
学内でも、学生やその家族や友人、地域の方々が訪れ、久しぶりにキャンパスに人が集まり、にぎわっている姿が見受けられました。
また、ダンスや合唱のサークルの方々にとっては久しぶりに大学で日頃の成果を披露する機会となりました。
例年通りの開催形態で企画を行うことは難しかったですが、新しいかすみ祭の形を生み出すことが出来ました。また、かすみ祭を経験したことがなかった1,2年生にとっても、イメージがつき、来年以降もかすみ祭を継続することができるのではないかと思います。
一時は開催の可否も不透明でピンチな状況でしたが、悲観的に捉えるのではなくチャンスと捉え、その状況の中で自分たちが最大限できることを実行する大切さを学びました。
かすみ祭実行委員会
丸末果歩(写真左)国際教養学科経営マネジメントコース
私は大学で何かに一生懸命取り組みたいと思っていました。そのためには、自分で大変な道を選択しなければといけませんでした。かすみ祭実行委員の本部は、自分に務まるのかとても不安でしたが、高校三年間同じクラスだった湊も一緒だったので、勇気を出して立候補できました。 各部署の状況を把握して、総括をすることはとても大変でしたが、湊と連絡を密に取り、時には手分けをして準備を進めることで、より多様なアイデアを生み出すことができました。今年思うようにできなかった分、来年以降は実行委員全員で果敢により大きな挑戦をしてほしいと思います。
(広島県立安古市高等学校出身)
湊萌子(写真:右)国際教養学科経営マネジメントコース
高校の時に、多くの人が集まり、学生同士が団結できる学祭の魅力に触れ、文化祭実行委員を担当しました。大学に入っても学祭への熱は冷めきらず、高校時代に一緒に文化祭実行委員をしていた丸末と、かすみ祭実行委員本部に立候補しました。1年生の時は、本部の仕事を行いながら、福岡女子大学ならではの多様性あふれる華やかなかすみ祭の魅力を感じました。かすみ祭全体を取り仕切る委員長の仕事をすることは不安でしたが、スケジュール感を意識することや、目的を見失わないことに気をつけながら、準備を進めました。来年度以降も、より多くの人にかすみ祭を楽しんでもらうことを祈っています。
(広島県立安古市高等学校出身)