1人でスタートした書道部

 高校で書道部に所属していた私は、大学でも書道部に入りたいと思っていましたが、いざ入部してみると、部員は卒業間近の4年生が数名のみ。半年後には、部員は私1人になってしまいました。以降、勧誘活動も行いましたが、なかなか部員は増えず…。約2年間、先生と私のみでの活動してきました。

 福女大書道部に入部してから、初めて「篆書・篆刻」に挑戦しました。展覧会で結果を残せば、書道部の知名度も上がり入部希望者が増えるかも…という想いもあり、積極的に展覧会へ参加しました。慣れない「篆書・篆刻」でしたが、指導教員と密に連絡を取り合いながら、入選を目標に頑張りました。
 2019年と2021年には、「福岡県美術展覧会」に入選することができ、新しいことに挑戦すること、努力を続けることの大切さを実感しました。

留学中の文化交流

 2019年8月から約8ヵ月間、インドネシアのガジャマダ大学に交換留学をしました。福女大書道部としての活動は、一旦休止となってしまいましたが、少しでも書道をはじめとする日本文化を伝えたい!と思い、留学先にも書道道具を持っていきました。

 留学中、ある文化交流会で二人羽織を紹介したり、卒業する友達(日本語を勉強している子)に手作りの扇子をプレゼントしたりしました。自分の経験や知識を、留学中に出会った人達に伝えることができました。

これからの福女大書道部

 今年度、1年生が4人も入部してくれました。書道部の存続が決まり本当に嬉しいですし、何よりほっとしています。
 度重なる活動自粛を受け、なかなか対面での活動はできていませんが、オンラインでの活動と組み合わせながら私たちに合ったやり方を模索しているところです。

 私は書道部を通して様々なことを経験しました。作品制作・展覧会への出品はもちろん、学生支援センターや指導教員と連絡を取り合ったり、部費をやりくりしたりする中でも勉強になることがたくさんありました。その経験や知識を4人に伝えていきたいと思っています。そして、それを4人が後に続く部員に伝え…福女大書道部の活動がより活発になっていけば嬉しく思います。これからの福女大書道部の活動にご注目ください!

 2021年11月6日から3日間、なみきスクエアにて行われる「東区芸術文化祭」に参加します。新入部員4人の作品も展示しますので、ぜひご覧ください。

国際教養学科 福田千夏

 幼稚園で開かれた習字体験をきっかけに字を書くことに興味を持ち、小中学生時代は習字教室に、高校時代には書道部に所属。「留学に行きたい!」という夢を叶えるため国際交流が盛んな福岡女子大学に入学し、一時は書道から離れたが、書道部の存在を知り再び書道に取り組むことに。語学研修や交換留学などの海外との交流を持つ中で、改めて日本文化の奥深さを実感している。
(2021年執筆)

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