【内定者就活体験記Part2】自分がわくわくする方へ!~私の就活を振り返って~

 2024年10月17日(木)に「内定者相談会」を実施しました。内定者相談会とは、既に内定を獲得した4年生が各ブースに分かれて、参加者が個別に(自由に)就活に関する相談をする会です。(主に学部3年生・院1年生が参加)
 当日、登壇した4年生に、自身の就活体験談や後輩へのアドバイスをまとめていただきました。

はじめに

 「就職活動って、何から始めたらいいのか分からない」「周りと比べて焦ってしまう」。そんな不安を抱えたまま、私も就活をスタートしました。ですが、先日、内定者相談会に参加する機会を頂き改めて振り返ってみると、悩み考え突っ走ってきた就活の経験は自分自身の成長に繋がる大切な経験だったと気づきました。
 この文章では、私のドタバタな就活の経験をそのままお伝えしています。就職活動と聞くとつい構えてしまうかもしれませんが、「こんな人もいたんだな」と気楽な気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。どこかに共感できる部分や、ちょっとしたヒントが見つかれば幸いです。

私のドタバタ就活

 まず始めに、私のドタバタな就活についてお話ししようと思います。
 私は大学3年生12月まで、就活らしい就活をほとんどしていませんでした。正直なところ就活をどう始めればいいか分からず、「やらなければならない」というプレッシャーがかえって行動を鈍らせていたように思います。キャリア支援グループ主催の講座に参加したり、友人に誘われて冠婚葬祭業のインターンに参加したり、Webの合同企業説明会に参加したりと、いくつかの活動には取り組んでいました。しかし、どれも一時的なもので、「本気で就活に向き合っている」とは言い難い状態でした。
 そんな私が本格的に動き出したのは、3年生の1月中旬でした。キャリア支援グループの職員さんとの面談で、自分の現状を洗いざらい相談し、具体的なアドバイスを頂けたことがきっかけです。その結果、「まずは企業研究と自己分析をやってみよう」と決意し、目的を持って就活をするようになりました。
 企業研究では、合同説明会に対面で参加したり、福女大OGのお話が聞ける企業研究セミナーに参加したりしました。また、大学で配布される就職ガイドブックを活用し、先輩たちの進んだ企業の情報を調べることで視野を広げることができました。
 自己分析では、非常に多くの気づきが得られました(かなり役に立ったので、後ほど詳しく記載しますね)。企業研究で分かった企業理念や社風と、自己分析で見つかった自分の軸を照らし合わせながら、選考を受ける企業を選び、エントリーしました。
 その後は、能力検査や適性検査、面接、座談会などをタイトなスケジュールでこなす日々が続きました。そして、複数の内定を頂いた中から、自分が楽しそうに働いている姿が一番想像できる企業にご縁を感じ、内定先を決めました。

就活で力を入れたこととその成果

 ドタバタな就活を終えて「やって良かった!」と感じたのは、自己分析と面接での心構えです。
 自己分析には、福女大で行われた企業研究セミナーにお越しくださった人事の方にお勧めしていただいた本(「『やりたいこと』の見つけ方」八木仁平 著、株式会社KADOKAWA)を使いました。この本にはワーク形式のページがあり、本に従って自問自答を繰り返すことで、今まで言葉にできなかった「自分が大切にしていること」「得意なこと」「好きなこと」が見えてきました。例えば、自己分析を通じて私の軸として見えてきたのは、「人も自分も『ありのまま』でいることが大切だと感じている」ことや「対人関係の構築や周囲の状況把握が得意」という点でした。内定者相談会でもこの本を強くお勧めしました。自問自答を繰り返し、思い浮かんだことを紙に書き出して整理する作業は、とても時間がかかりますし頭も使いますが、その分「揺るがない自分の軸」を発見できる非常に効果的な方法だと実感しました。
 面接で私が意識していたのは、「相手も人」という心構えです。この言葉は、面接が始まる前に必ず自分に言い聞かせており、大きな助けになりました。人生経験の豊富な年上の面接官を前に緊張する場面が多かったのですが、心の中で「この方々も私を知りたくて質問してくれるんだ」と思うことで、落ち着いて話すことができました。
 特に、とある企業で受けた、面接官5人に対し受験者が私1人という状況の面接は、今思い返しても「よく頑張ったな、私」と思うほど印象深いです。そのときも同じ心構えで、自分が話しやすい雰囲気を自分で作るつもりで臨みました。また、飾らずに自分の素直な気持ちを伝えようと心がけ、「人生の先輩方と楽しくおしゃべりをする」気持ちで挑みました。おかげで肩に力を入れることなく話すことができ、「緊張を感じさせることなく、明るく笑顔で受け答えができていました」「聡明さが感じられました」という評価を頂いたときはとても嬉しかったです。

今から就活をする皆さんにメッセージ

 こんなに就活スケジュールがギリギリだった私が、納得のいく就職先を見つけることができた理由。それは何よりも、在学中に「今自分がしたいこと」に一生懸命取り組んでいたからだと思います。
 私は今まで、自分の「やってみたい!わくわくする!」という気持ちに素直に従って、様々な活動に取り組んできました。広報リーダーとしてオープンキャンパスの企画運営を行ったり、なでしこメイトとして寮生活をサポートしたり、趣味として吹奏楽団でクラリネットを演奏したり…。これらの経験から得た成功体験や挫折の経験、挑戦した経験や達成感は、すべて私の人生にとって貴重な糧になっています。
 例えば、なでしこメイトとして活動していたときには、4人のメンバーで仕事を分担して企画運営を進めるうちに連携を取ることがおろそかになり、お互いに助け合えなくなったことがありました。しかしその経験から「コミュニケーションの重要性」を学び、その後の活動では密に連携を取ることで、お互いに支え合いながら活動することができました。こうした実体験から得た学びは、就活の場でも「自分の言葉」として体験談を伝える助けとなりました。
 私が皆さんに伝えたいのは、「就活のために活動する」のではなく「自分のために、自分の心の声に耳を傾けて行動してほしい」ということです。好きなことやわくわくすることに一生懸命向き合う経験は、必ずどこかで自分を支えてくれます。焦らず、一歩一歩、自分らしい道を歩んでいってほしいと思います。

 とはいえ、就活の終了はゴールではありません。むしろ、私は今、自分の人生のスタート地点に立っているような気持ちでいます。これからは、社会人として新しい環境に飛び込みながらも、「自分らしさ」を大切に、自分の道を進んでいきたいと思います。そのためにも、気持ちの面でも技術の面でも学び続ける姿勢を忘れず、少しずつ成長していきたいです。
 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!この文章が少しでも皆さんの励みになれば嬉しいです。そして、皆さんのこれからの挑戦が素晴らしいものになることを、心から願っています。

  • 内定者相談会の様子
  • ブースの様子

環境科学科4年 幸野晴菜

 「自分らしく、私と関わる人もその人らしく」が、最近見つけた私の大切にしていることです。この考えが、これから出会う考えや新しい経験によって磨かれて変わっていくのが楽しみです。
 2021, 2022年度広報リーダー、2022年度なでしこメイト。
 趣味は吹奏楽団でのクラリネット演奏と、歌うこと。
 好きな食べ物は餃子。
(福岡県立筑紫丘高等学校出身)
※2024年度執筆

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