IEEEマンガプロットコンテスト

自分の卒業研究がマンガになりました!

 電子情報分野の学会IEEE※の日本支部にて,理工学分野の発展を目指すためのマンガプロットコンテストが開催されました。
 「理工系のイメージを正しくエンカレッジする」ことを目的に,その広報手段としてマンガの原案が募集されていました。

 私自身の卒業研究テーマ「線形計画法とMASによるゴミ箱の最適配置の検討」をもとに作成したマンガの原案「おりこう!リコちゃん」が優秀賞を受賞しました。

 受賞後はIEEE,印刷会社(大日本印刷株式会社),出版会社(丸善雄松堂),プロのマンガ作家の方々と打合せを重ね,応募したマンガプロットをもとにした電子マンガが完成しました。刊行物は日本語ならびに英語版が作成されていて,IEEEの専用サイトで無料公開されています。
(※IEEEは世界160ヵ国以上,40万人を超える会員を有し,コンピュータ,通信,電子,電力などの様々な分野に関する世界最大の学会です。)

今回応募に至った経緯

 夏休みに入る前のゼミで先生からコンテストの存在を聞きました。私はもともと絵を描くことが好きで,趣味で漫画を描くことを話していたため,後日先生から「特に川上さん」宛でメールが届きました。

 はじめは「応募しても通らないだろう」と思っていたのですが,夏休みが終わって締め切りも近づいた頃,何気なく公式HPの応募フォームにあったサンプル案を読んでみました。

 サンプルの原案は文字だけなのに面白く,引き込まれました。「私も自分の思いをマンガという媒体で公開してみたい」「自分自身がいちリケジョとして,実際のリケジョのイメージを広報できるのではないか?」という思いが生まれました。その後はプロットがすらすら書けていました。

 キャラクターデザイン等あれば詳細に設定して良いとのことでしたので,主人公である「リコちゃん」のイメージを添付して応募しました。

大変だったこと

 受賞後は数日に分けて打ち合わせがありました。プロの方々とリモートでお話して,マンガが形になっていきました。
 「原案のこの部分はどういう意図で書かれたものか?」「専門用語が出てくるシーンのセリフ回しを考えてほしい!」など,原作者である私に対する質問がたくさん飛んできました。
 原案の意図を正しく伝えるため,打ち合わせは数時間に及びました。専門分野に関する質問がメールで届き,返信に卒業研究以上に頭を悩ませたこともありました・・・

 マンガ家さんが作業に入られてから途中経過(下書き,ペン入れ,スクリーントーン作業)のデータを見ることができ,画面が仕上がっていくのを見るとワクワクしました。

 完成したマンガを読んだときはとても嬉しかったです。リコちゃんを担当してくださった「けい」さんの絵がとてもかわいいです。
 マンガは以下のリンクからどなたでも読むことができます。良かったら見てみてください♪
https://sites.google.com/ieee-jp.org/manga-project/

環境科学科 川上夏穂

藤岡薫研究室 所属

(2021年度執筆)

同じカテゴリの他の記事を見る