One vote makes a difference?  『米国大統領選挙2024』 講演会・昼食会

『米国大統領選挙2024』 Election Voting Trends and Implications for the 2024 Election

 6/10(月)、天神の福岡アメリカン・センター(在福岡米国領事館広報部)で、2024年11月に行われる、アメリカでの大統領選挙戦の現況と、それが有権者の行動や選挙結果に与える影響について、ケンタッキー大学政治学部准教授のブリジット・キング博士による講演会がありました。そして翌日、主催の担当の方のご厚意で、博士・通訳の方・センターのスタッフの方々の「昼食会」に、私たち学生(国際教養学科3年 梅木乃々佳・三宅佑奈)も同席し、その際、政治学やアメリカ政治の講義を担当されている石神圭子先生にご同行いただきました。

One vote makes a differenceと拭えない無力感と

【ゆうな】講演会・昼食会で話を聞いて何が印象に残った?
【ののか】日本では若者が投票したところで選挙の結果を変えるのは難しいよね。だから自分の一票に意味を感じられない。キング博士にアメリカではどうなのか尋ねると、“One vote makes a difference(一票が変化を生み出す).”とにまっすぐ目を見て言われて、心が動いた。でも同時に、どうしてそこまで強い気持ちを持てるのかわからなかったんだよね。
【ゆうな】アメリカでは、実際に行動して変化を生んでる大学生たちがいるって聞いたけど、その原動力ってどこから来るんだろう?
【ののか】それを石神先生に尋ねたら、「イシュー(問題)が大きいからじゃない?」って。社会問題が自分と関係があることだから。例えば、アメリカの大学が企業から資金提供を受けていると、その企業が国際問題の当事国を支援している場合、その問題に間接的に関わりを持つことになる。
【ゆうな】なるほど…でもさ、日本の政治を考えてみると、自分1人ではどうにもならない無力感を感じてしまう…現状に危機感を覚えて、「何かしたい!」とは思うよ。でも「社会を変えられる気がしない」とどうしても感じてしまうんだよね。
【ののか】うん、無力感は私にもある。でも、何もできない自分のままでいたくないんだよね。世界と自分が繋がっているかもと感じるから、ただの傍観者でいることに対する危機感もあって。ここ最近、アメリカが関わっている国際問題が多いよね。例えばパレスチナとイスラエル、台湾と中国の関係。日本はアメリカと経済的にも政治的にも密接な関係があって、米軍基地もあるし、今起きている・これから起こり得る戦争に対して無縁ではいられないと思う。だから自分と「米国大統領選挙」につながりがあると考えて、まずは知ろうと思って講演会に参加したよ。

小さな意図が「昼食会」につながった話

【ゆうな】そういえば、「昼食会」って元々はこのイベントになかったよね?
【ののか】うん、実はね、講演会の申し込みをする前に、授業があるから途中退室になるけど参加してもよいかと問い合わせのメールをしたの。そこに「若者が選挙や国際関係にもっと注目すべき」と考えていることも一緒に添えたら、「思っていることを講師と直接お話ししてみては?」と担当の方が、もともと学生が参加する予定ではなかった昼食会に誘ってくださって。
【ゆうな】その話を聞いたとき、「そんなことあるんだ!」とびっくりしたよ...笑
【ののか】密かにこの一言が何かにつながればいいなと思ってはいたけど、まさか講師の方と直接話せる時間をいただけるとは思ってなかったからうれしかった。でも「専門じゃないしちゃんと話せるかな」と不安もあった。だから、ゆうななら、石神先生の政治の授業を一緒に受けていたから興味あるかなと思って誘ったんだよね。
【ゆうな】誘ってもらったときはうれしかったよ。つながればいいなという意図を持ってメールしてたんだね!
【ののか】今回、小さな意図と行動が、縁をつなげて、輪を広げてくれることを学んだ。
【ゆうな】ひょんなことから縁ができるのだなと感じたよ。なんか大それたことをしようとするのではなくて、縁の輪から何か生まれるのかなと。
【ののか】そうやって仲間をふやすことで、キング博士が教えてくださった「小さな声を集めれば大きな声になる」に近づくのかもね!

国際教養学科3年 梅木乃々佳さん(福岡県立門司学園高等学校出身)
北九州育ち・鈴木ゼミ(心理学)
2024年秋季~アイスランドへ交換留学(1年)


国際教養学科3年 三宅佑奈さん(福岡県立小倉高等学校出身)
北九州育ち・深町ゼミ(国際法)
2024年秋季~クロアチアへ交換留学(1年)

※2024年度執筆

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