2024年度 新入生オリエンテーションを終えて

新入生オリエンテーションとは?

 毎年春に開催される新入生対象のイベントです。オリエンテーション委員が中心となり、イベントを企画・運営します。
 私はオリエンテーション委員長として「新入生の不安を少しでも解消したい!楽しい大学生活をより良くスタートさせてあげたい!」という目標に向かって企画や運営を頑張りました。
 今年は46人のオリエンテーション委員に加え、生協委員、サークル団体、ボランティアの上級生と協力し「相談会」「学内ツアー」「サークルブース」の3つを企画しました。
 オリエンテーション委員会のInstagramでの情報発信も合わせて行いました。

各イベント紹介

 まず「相談会」は、同じ学科の上級生が新入生の質問に答えます。去年から生協委員と共同で開催しており、今年も大盛況でした。去年は人気すぎて新入生が集中してしまい相談役の上級生が足りないという課題がありました。そのため今年は相談時間を区切って人数制限を行うなど新入生を分散させる工夫をしました。さらに上級生に相談役のボランティアを募集し、相談役を増やしました。この時、私が新入生オリエンテーションの準備や運営をしていて一番心が温まった出来事がありました。それは相談役ボランティアに私が想像していた以上の応募があったことと、私が個人的に声掛けをした友達も快く相談役を受け入れてくれたことです。相談役ボランティアとして参加してくれるだけでも嬉しいのに、当日の混雑状況を見てシフトの時間が終わっても「相談役を続けようか?」と声をかけてくれるなど、福女大生の助け合いの精神や優しさを感じることができました。
 実際に相談会を終えてみて人数を分散させることにはまだ課題が残りましたが、改善すべき点や対策方法を参加後のアンケートで聞けたので来年はもっと良い企画にすることができそうです。

 次に「学内ツアー」は、学内の施設を上級生と一緒に回りながら確認します。施設の説明とともに上級生の経験を聞けたり、移動に便利な道を伝えたりして新入生の不安がなくなるよう工夫しました。学内ツアーには、去年は沢山の新入生が参加してくれたため今年も同じくらい人数が集まると思いきや、他のイベントに人が流れたりInstagramを使った広報でのアピールが足りなかったりして、去年よりも大幅に参加者が少なくなってしまいました……。大誤算です。来年は広報をパワーアップすることはもちろん、魅力あふれる学内ツアーにできるよう話し合いをしていきたいです。

 「サークルブース」は、今まで各サークルで行っていたサークル勧誘を一度に行う新たな試みです。今回は17団体が参加しました。新企画のため、開催形態や開催場所などゼロから企画を考える大変さを実感しました。自分たちの中では「きちんと計画したし大丈夫だろう」と思っていても、いざ当日になると想像通りにならないといった問題が沢山ありました。運営側からすると思うようにいかない面が多かったのですが、参加者アンケートには新入生からの「サークルについて一度に話を聞けて良かった」との反応や参加団体から「来年も開催されるなら参加したい」との前向きな声が聞けて一安心しました。来年度はサークル団体との連携をより深めて、パワーアップした「サークルブース」を開催できるように話し合いを進めたいと思います。

オリエンテーション委員長を務めて気づけたこと

 私自身は今までこれほど大きな規模のイベントを企画・運営したことがありませんでした。だからこそ、頑張ろうという気持ちが人一倍ありました。しかし委員長として参加してくれるみんなの負担になりすぎないよう工夫しながら引っ張りたいという気持ちが先行しすぎて、企画のブラッシュアップや各所との連絡を一人で進めてしまいました。イベント終了後の振り返りの中で企画と運営に参加してくれた周囲のメンバーからは「もっと頼ってくれてよかったんだよ」という声がありました。思い返すと、今回の新入生オリエンテーションで見つかった課題の中には、もっと他の人に意見や助けを求めていたら防げた課題もあったと思います。私の中で考えていた「みんなへの負担」というのは「チームで何かを成し遂げるために必要な努力」であり、減らしてはいけなかったことに気づきました。配慮だと思っていたことが実は違った!というこの経験は私のなかでかなり大きな気づきとなりました。
 そして次期委員長や副委員長にこの気づきを生かした引継ぎとサポートを行い委員長の役目を全うできるよう頑張ります!

国際教養学科3年 荻野史香

オリエンテーション委員会 委員長
(九州国際大学付属高等学校出身)

※2024年度執筆
 

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