社会でいきる強さ

アナウンサー 角田華子さんとの出逢い

 2021年9月27日(月)、夏休み最終日、フリーアナウンサーとして活躍されている角田華子さんを迎え、学生委員14名と学生委員の活動を支えてくださっている和栗百恵先生、職員の相田梢子さんが参加し、オンラインで学外ゲストトークセッションが行われました。学生委員とは、福女大にある教職員から構成される委員会に学生として所属しており、リーダーシップ向上を目的として活動をしています。当日は、「リード・ザ・セルフ」という概念について和栗先生からミニレクチャーを受けた後、角田さんのお話を伺いました。前半のテーマは「よく『話せる』とはどういうことか」。SNSでの短文のやりとりが日常的になった今、マスクで顔が見えにくい今だからこそ再確認したい「話す」ことの意義から、発声の姿勢やテクニックまで、レクチャーしてくださりました。滑舌をよくする練習も一緒に楽しく行いました。後半は角田さんの「女性」アナウンサーとしてのキャリアについて、お話を伺いました。「女子」アナと言われる立場で感じてきたこと、戦ってきたことを知り、私たちも社会における女性のあり方について共に考えました。

「リード・ザ・セルフ」で自分らしく生きる

 角田さんは、「女性」アナウンサーとして、女性がものを言うことを求められなかったり、意見する場が男性よりも与えられていなかったり、「女子」アナという言葉から偏見を持たれたりするなど、社会で大変な思いをされてきていました。しかし折れずに、男女が平等に扱われる職場があってもいいじゃないかという主張を絶やさず、仕事に向き合われていました。私はそんな角田さんの姿から、社会で自分らしく生きるために何が必要かを学ぶことができました。

 まずは「リード・ザ・セルフ」することです。「リード・ザ・セルフ」するというのは、自分がどうありたいか、何に駆り立てられているのかというような、自分の内なる声を引き出して、自分が持つ価値観や思考の枠組みを見つけようとすることでした。これを日ごろからしておくことは、多様性のある社会の中でも自分らしさを見失わずに生きていくのに大事なことだと思いました。 立ちはだかる社会課題一つ一つに対し、何を問題と感じるのか、その問題をどうしたいのか「リード・ザ・セルフ」で見つけた自分の内なる声をもとに考えていきたいと思います。

 また、「社会で自分らしく生きる」を実現させるには、自分の「こうありたい」を他者に伝えていくことも必要になると思います。実際にそれを果敢に、今も絶やすことなく行われている角田さんの姿を見て、その重要性を強く感じました。そして他者を自分の「こうありたい」に巻き込むには、「影響力のある人間」であることが必要だと学びました。「そんなの私はなれない」とつい思ってしまいそうですが、そうではなく、日ごろから他者からの信頼を積み重ねていくことで、「影響力のある人間」に近づけるのだと思います。しかし他者から信頼を得たいと誠実にあろうとしても、上手くいかないことは多々あります。それは学生のうちからどんどん経験して失敗して改善していくことで、段々できるようになっていくのだと日々感じています。また、角田さんのようなきれいな姿、声で話すことで、相手とのコミュニケーションも気持ちの良いものとなると思います。他者と良い関係を築いていけるよう、そんなコミュニケーションが取れるようになりたいです。他者と共存しながら自分の「こうありたい」を実現させていくために、信頼の得られる、関わりたいと感じてもらえる、そんな「影響力のある人間」になりたいと思います。

 また、忙しくなると、つい、「なりたい自分」を見失って、「忙しい、きつい、しんどい」ばかりになってしまうことがあります。せっかく自分でやりたくてやっていたはずなのに、気づいたらそんなネガティブな感情ばかりになってしまうのは悲しいです。そんな風にならないためにも、「なりたい自分」を描く「リード・ザ・セルフ」は本当に絶えず続けていきたいです。

 まずは大学という社会の中で活動する学生委員、自分の「学生意識調査部会」という立場から、学生意識調査を通じて学生が自分のいる大学という社会について考えられるように、そして、大学という社会がもっと活発でエキサイティングなものになるように、残りの活動も描いて、目指して、を繰り返して、取り組んでいきます。 

国際教養学科2年 松島海咲

 アナウンサーの滑舌や発声の練習文章を読んだ際、角田さんに滑舌を褒められて嬉しかった松島海咲です。(全くの素人です。)ただ、私は人前でしゃべると緊張して息がすごく詰まって苦しくなります。聞いていた人からは全然わからなかったと言われることが多いのですが、わからないように息の音を抑えようとして余計苦しくなっているだけなのです。今回喉で話さず、歌うように話すといいというアドバイスをいただいたので、これを身に着けて、人前で話すときにまずはちゃんと呼吸できるようになりたいな…と思います。

 さて、今回で二度目の福女大ブログ執筆をしました。前回記事を書いたことをきっかけに、「文章を書くということ、もっとやってみたいかも」と思い、再び挑戦しました。
 ひとりひとりの挑戦をあたたかく支えてくださる福女大だからこそ、少しの「やってみたい」という気持ちから、まだまだな私でもこんな風に挑戦ができているのだと思います。とてもありがたく思っています。また機会に巡り合えたときは、ぜひ書きたいです 。

(福岡県立福岡高等学校出身)

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