挨拶
センター長挨拶
食と栄養の側面から「尊厳あるエイジング」を目指して
福岡女子大学の創立100周年を記念して2022年に国際フードスタディセンターが設置されました。「食をつなぎ創造する」をコンセプトに、研究、教育、そして、実践・情報発信を行っています。
私は、準備委員会から参画していましたが、まさに紆余曲折を経てようやく設置されたこともあり、とても感慨深いものがあります。センター立ち上げに尽力いただいた初代センター長の片桐義範教授の後を受け、2代目のセンター長としては、このセンターを研究面や社会貢献の面で少しでも前進させていく役割を担っていると考えております。また、2023年度にはセンター専任の教授として食品工学を専門とされる脇坂港先生を迎え入れることができました。脇坂先生は国際共同研究の経験も豊富なため、センターの国際的な活動の進展も大いに期待できます。
設立して2年目の2023年度は、センターの「コア」となる取り組みを確立させていく必要があります。そこで、まずは「尊厳あるエイジング」に着目した研究や実践に取り組んでいきます。丁度、2024年度から始まる「健康日本21(第三次)」というわが国の健康増進施策においても、「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり*」が注目されてきています。「尊厳あるエイジング」を達成するためにも、高齢者にだけ着目するのではなく、若い世代も含めた広い視野での研究や実践的活動を行っていきます。
これからもセンターに関わっている先生方はもちろん、全学的に、さらには、産学官民と連携し、センター運営に取り組んでまいります。ご支援の程よろしくお願い致します。
*ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり:胎児期から高齢期に到るまでの人の生涯を経時的に捉えた健康づくり
センター長 太田 雅規