福岡女子大学国際フードスタディセンター

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挨拶

学長挨拶

食と栄養から人の尊厳と幸福を探求する

 福岡女子大学は、2023年(令和5年)に創立100周年を迎えました。建学の始まりに、「女性に高等教育とそれにふさわしい職業の機会を!」と叫ぶ、福岡の女性たちの声がありました。大正12年に目撃する女性リーダーたちの姿です。「ないものを創造する」この気概は、福女大の伝統のなかに流れ、言語化されて「次代の女性リーダーを育成」という基本理念となって継承されてきました。そして大学は、時代折々の変化を先取りしながら変革を重ね、今日ある国際文理学部と大学院研究科の姿にまで発展してまいりました。
 福女大は、100年の節目を迎えるにあたり、創立以来の食と健康に関する研究蓄積を地域社会と連携しながら発展させるべく、国際フードスタディセンターを設置することにいたしました。「食は人なり(We are what we ate)」の言葉にあるとおり、食と栄養は身体のみならず人格の形成に関与しています。センターでは、人々の生涯にわたる尊厳と幸福を「食と栄養」の観点から深く探求し、その知見を広く社会に発信することを目標に掲げています。この目標実現には、個人や団体から寄せられる声に耳を傾けつつ、関係する地域の企業、施設、行政、職能団体との連携が欠かせません。
 国際貢献をも視野に入れる本センターの設置趣旨にご理解をいただき、ご協力そしてご参画のほどをお願いいたします。
 
  理事長・学長  向井 剛