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活動報告2022.10.21
学生委員向け「社会情動的スキル」のゲストセッションを開催しました
第3次中期目標・計画内「女性リーダー育成教育の推進」に位置付けられた、教職員から構成される学内委員会への参画を通じた学生のリーダーシップ向上の取組、通称「学生委員」活動。5月の委嘱式、6月のキックオフセッション、7月の目標共有セッションに続いて、9/28(水)に学外ゲストによる「社会情動的スキル」を学ぶセッションを開催しました。
なぜ「社会情動的スキル」?
リーダーシップには100以上の定義、そして様々な理論がありますが、リーダーシップの発揮=自分自身の発揮とするならば、自分自身を知り、自分自身を「リード」していくことが大切になります。
放っておくと、立てた目標を忘れてしまったり、活動をする中で壁にぶつかって萎えたり面倒くさくなったり、やりたくて(「want to」)始めたことがいつしかやらされてる(「have to」)モードとなってしまったり、意味を考えず作業ばかりしてしまったり…それは、日常生活でも、学生委員活動でも同じです。
そんな時に頼れる概念が「セルフ・リーダーシップ」。ありたい・なりたい自分であるために、自分自身を知り、グリップを効かせ、リードしていくこと。そしてセルフ・リーダーシップの向上のために役立つのが、「社会情動的スキル(非認知スキル)」です。
社会情動的スキルを、OECDによる2021年の報告書は以下の6分野に大別しています(”Beyond Academic Learning: First Results from the Survey of Social and Emotional Skills”):
目標の達成(責任感、自己抑制)
感情のコントロール(楽観性、ストレス耐性)
協働性(共感性、協調性)
開放性(好奇心、創造性)
他者とのかかわり(社会性、積極性)
複合的な能力(批判的思考、自己効力感)
キモチがわかれば自分がわかる!EQを使って自分をつかもう
動物に例えながら自分自身の状態を表すアイスブレイクから始まり、EQの紹介、最近起こった出来事を通じて自分自身の感情とその根っこにある価値観や枠組を掘り当てる作業、そして「Know, Choose, Give (知る、選ぶ、活かす)」を意図的に行うモデルの説明へ。グループワークを織り交ぜながら進みました。
”自分について新しい発見ができた”
参加した学生委員たちがセッション終了後に寄せてくれたメッセージからは、たくさんの気づきがあったことが見てとれました。
「深く考えなければ何の学びもなかったはずの体験から、自分について新しい発見ができた。」(幸野晴菜、環境2年、寮教育部会)
「就職活動で現在行き詰まっていましたが、ワークやちえさんのお話を聞いて一度自分をゆっくり見つめ直してみようと思えたことが一番の収穫です。」(油布茉里愛、国教3年、100周年事業企画・広報部会)
「『自分と向き合って、自分を認めてあげる』を学生時代だけでなく、今でもずっと行っているという言葉が印象的でした。自分を認めるためにも、自分を客観的に知るというのは大事だと改めて感じました。」(黑光千穂、国教2年、キャリア支援部会)
「智恵さんのJourneyでの『自分の人生だから、自分の人生の手綱を握る』という言葉が印象的でした。私は高校までは人からの視線や評価を気にして悩むことが多かったかなと思っているのですが、福女大で体験学習などを通して新たなことを学んできたことで、そのような視点から脱却し自分が少しずつですが変わっていることを実感しています。なので、今の私の背中を押してくれる言葉でもあるし、何か決断をするときには『自分の人生の手綱を握れているか』と立ち返ることのできる考え方だなと感じました。」(福島愛香、食健2年、図書館部門)
「大勢いる人間のうちの一人として何を差し出せるかを意味する『give(活かす)』について、私は他人と自分を比べてダメなところばかり気にしていたが、この考え方を知り、他人にはない自分の良いところを探していこうと思えた。」(匿名希望)
「実践してみて、いやな出来事をポジティブに考え直すことができ、自分を立て直すきっかけ作りになったと思う。この考え方を継続し続けることでより理想に近い考え方、生き方に結び付いていくように感じた。」(匿名希望)