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活動報告2022.07.26
国連WFPスーダン事務所・野副美緒氏のワークショップ&講演(7/9-7/10)を開催しました!
3つのワークショップと1つの講演から構成される「Designing the World/これからの世界をデザインする~For Future Leaders」。土日2日間にわたり、ワークショップは福女大生・教職員に加えて香住丘高校と雙葉高校の生徒さんも交えつつ、講演は広く一般に開かれたものとして行われました。
「自分」と「社会」をつなげる、重ねる
ワークショップでは、自分自身の価値観や10年後になっていたい姿を探ることから始め、どのような社会で生きていきたいかを思い描き対話したり、SDGsについて自由に発想、共有するワークを行いました。
参加者は「自分」と「社会」をつなげて考え語る機会を楽しみ、休憩時間にも引き続き話を続ける姿が見られました。受講生として参加したAmy Toms先生と同じグループとなった学生たちは、即席の逐次通訳を担ってくれました。
すべてのひとが「自分」を発揮するために
講演では、国連機関における女性の働きやすさの紹介とともに、性別や職業・立場によって生きづらさを強いられる社会の現実について体感する機会も設けられました。参加者は、女性が自分自身を発揮していく(リーダーシップを発揮していく)ために、周囲がその女性を「女性(妻・母親)という枠組」にはめこまずに、その発揮が促される環境を共ににつくっていくのが大切ということ、さらにそれは、「女性」のみならず全ての人にとっても同じであることを確認していました。
参加者の「学び・気づきの収穫」
2日間にわたり、りんご型の付箋に参加者が残してくれた「学び・気づきの収穫」。その中からいくつかを紹介します。
「自分のことを自分が一番知ってそうで知らない気がした。何につなげるにも自分を知る必要があると強く思った」
「『価値観が拡張する人間関係を築き、それが反映される生き方、仕事をする』とても心に刺さりました。箱に囚われない生き方を自分で切り拓いていきたいと思います」
「自分の今の価値観にもとづいて環境をアップデートしていくことを『よし』とするのは勇気がいるけど大切と思った」
「SDGsそのものを学ぶのではなく、自分が現代に対してどんな問題意識を持ち、どう解決したいと考えているのかを深く共有することができました」
「『学んだ気になる』って怖い。中身まで探る」
「自分について知ること・将来を想像することが社会や世界とのつながりをつくると思った。自分起点を大切に!」
世界・社会をデザインする~福女大初の投票行動促しキャンペーン
参議院選挙と重なった今回のイベントでは、福女大初めての投票行動促しキャンペーンとして、投票済証を提示すると福女大100周年記念グッズであるクリアファイル*をプレゼントという仕掛けも準備しました(日本在住なものの参政権がない参加者には、投票済証がなくともプレゼント)。
社会・世界をデザインする手段のひとつとしての「投票」、つまり参政権の行使を日本の女性が初めて行使できたのは、第二次大戦終了翌年の1946年4月10日のこと。それから76年が経ったこんにち、日本の「政治」分野におけるジェンダー格差は最下位レベルです(7/13発表の世界経済フォーラムのジェンダーギャップ報告2022では、G7では最下位の116位/146か国中。政治では139位)。投票率については男女を問わず世界平均でも低く、特に10代・20代の投票率が低迷しています。学生からよく聞かれる「自分と社会がつながっていないように感じる」に対して、今後も多様な取組を通して働きかけをしていきます。
*クリアファイルは、2021年度「環境デザイン実習」履修生がデザインしたものです!
http://www.fwu.ac.jp/information/detail/i/1271/