センターについてABOUT THE CENTER

センターについて

学長挨拶

理事長・学長

向井 剛

次代の女性リーダー育成の拠点として

 福岡女子大学は、2023年(令和5年)に創立100周年を迎えます。 建学の始まりに、「女性に高等教育とそれにふさわしい職業の機会を!」と叫ぶ、福岡の女性たちの声がありました。大正12年に目撃する女性リーダーたちの姿です。「ないものを創造する」この気概は、福女大の伝統のなかに流れ、言語化されて「次代の女性リーダーを育成」という基本理念となって継承されてきました。そして大学は、時代折々の変化を先取りしながら変革を重ね、今日ある国際文理学部と大学院研究科の姿にまで発展してまいりました。
 女性リーダーシップセンターは、100年の節目を迎えるにあたり、社会への貢献を意図して、女性リーダーシップ教育における日本の拠点となることを目指し、新しく設置する教育研究組織です。この記念に際して、伝統は創造するものと考える福女大の意思表示の一つでもあります。
 この100年の間に、女性の創造性を頼みとし、女性の躍進を望む声が高くなり、今、多様性こそ時代を切りひらく鍵とされます。女子教育に特化する福女大が果たす役割と期待には、大きなものがあります。権限や地位によらないリーダーシップを標榜する本学から、次代に活力を与え、創造性に富み、豊かで包摂力ある社会を築く、人材、知見、そしてそのムーブメントが生まれ出ることを信じています。皆さまのご理解とご協力、ご参画をお願いいたします。

センター長挨拶

女性リーダーシップセンター長
学長補佐・国際文理学部環境科学科 教授

豊貞 佳奈子

「ないものを描くために」

 「女性にも高等教育を!」
 100年前、ないものを描き出し、立ち上がった女性たちがここ福岡にいました。彼女たちは、当時の福岡県知事、福岡市長らに働きかけ、福岡女子大学の前身となる全国初の公立女子専門学校設立にこぎつけます。そして、創立100周年を迎える今、その「福女大スピリット」に根差し、女性リーダーシップセンターが設置されました。
 センターでは、本学の基本理念「次代の女性リーダーを育成」に根差し、リーダーシップに関する教育、研究、社会実践および社会貢献を体系的に推進します。
 リーダーシップを発揮する、とは、自分を発揮することに他なりません。センター名に「女性」を冠しているのは、「自分の発揮」を阻むジェンダー由来の壁をなくしていくことへのわたしたちのコミットメントの表れです。
 わたしたちは、将来予測が困難で不確実、複雑な時代を生き、よりよい社会をつくりだすためには「ないものを描く」力が鍵だと考えます。ないものを描くための、考え抜く姿勢と感性、アート思考を特色とするプログラムを充実させていきます。
 女性たちが自分を生かし、自分色のリーダーシップを発揮する。発揮の輪を広げていく。その輪の中へ、ようこそ。